オタク理論入門

「声優は神様だ」

これは冴えない彼女の育てかたというライトノベルの一説であり僕のオタク理論の代名詞の一つである。

 先日もこう先生の彼女(アイドル声優)が不倫したという声優界では稀有なニュースがあり、それに乗じてそのアイドル声優のファンが「2次元も3次元と同様に裏切る」というような発言を見た。それもそうである1人の声優をゲームやアニメで見つけ気に入った人を追い続け貢いだ存在が裏で性が絡む不倫以上の行為をしていたらとてつもない失望をするだろう。だが、それは声優ではなくアイドルの部分を押した結果ではないだろうか。

 当たり前だが娯楽はクリエイターがいないと成り立たないものである。もちろんオタクコンテンツもその一つである。私たちオタクはクリエイターが"物を生み出す"ことによって私らは日々の生きがいを得て生活できている。つまるところクリエイターは"神様"である。私は声優もそのクリエイターの1つであると考えている。それは、私たちが信仰するアニメのキャラクターの声帯であると言えばわかりやすいだろう。しかしながら、近頃の声優が未直になりすぎてそれを忘れてしまっている人が多々見受けられる。そこで、もう一度考え直して欲しい。声優は神様なのだと。

 もこう先生のファンの話に戻るがこんな発言、思考なんて言語道断である。2次元と3次元を一緒にしてはいけないとはよく聞くがこの大半は2次元を3次元に近づけることであり、この発言は3次元を2次元に近づけることである。このような2次元と3次元を同一視するのはクリエイター、つまり神を裏切る行為ではないだろうか。声優のアイドル化で2.5次元などと謳っているが2.5次元なんて数学の定義上でもそのようなものはこの世に存在もしない。2次元と3次元を同一視するような発言を見て1界隈のファンとしてとてつもなく失望した。このような人は本当にアニメ、ゲームが好きではなくその神を信仰している自分が好きなのではないのか。自分でなぜ好きなのか、本当に好きな物は何なのかも理解し分析できていないものが本当に好きであるのだろうか。

 この一件は何も考えずにオタクライフを送っている人が考えを改めるチャンスであると考える。しかしながら、一種のコンテンツ産業として見ると声優のアイドル化は妥当であり、一個人の考えで覆せるものではない。それ故に、声優をクリエイターとして見ると同時にアイドルの部分もそれとは別に見ていかないといけない。それが今のオタクライフの付き合い方であると私は思う。

 

以上ご静聴ありがとうございました。

後日談、というか今回のオチ。長々と書いたけど2次元のキャラと声優を同一視せず距離感を見誤るなってこと。僕が声優嫌いってわけじゃない何なら好き。でも実体験でラブライブaquas声優特番で声優をキャラの名前で呼んでるの見ると寒気がする。それで見るのやめた(ラブライブもその声優も大好き)。本当に今からでもいいからやめて欲しい。それでラブライブが売れてるって言っても普通に声優への冒涜だよね。実際僕が言っていることも理解している人ならいいんだが。言い忘れたけど増田は神様です。